配偶者や親の扶養から外れない範囲で働くためには、収入の制限が課されます。
扶養内で働きたい介護職は、正社員と比べると収入や待遇面で違いがあることを理解しておきましょう。
まず、勤務時間が短い扶養内勤務は、正社員と比較してどうしても給与が少なくなります。
正社員であれば月給20万円のところ、扶養内勤務であれば月給10万円程度になる場合もあります。
また、賞与や退職金がないケースも多いです。
扶養内勤務の場合、賞与や退職金もないケースも珍しくありません。
そのため、将来設計を考える上で、収入面での違いを把握しておくことが大切です。
次に、福利厚生についてです。
福利厚生とは、会社が従業員のために提供するサービスや制度のことです。
健康診断や保養施設の利用、住宅手当など様々なものがあります。
多くの場合、福利厚生は正社員向けに設計されていることが多く、扶養内勤務の従業員は利用できない、もしくは利用範囲が限定されている場合があります。
最後に、扶養内勤務の場合、勤務時間や収入によっては社会保険(健康保険、厚生年金保険)に加入できない場合があります。
社会保険に加入していないと、病気やケガをした際の医療費の負担が大きくなったり、将来受け取れる年金額が少なくなったりする可能性があります。
ご自身の勤務時間や収入が社会保険の加入要件を満たしているかを事前に確認しておくことが重要です。
これらの点を踏まえ、扶養内勤務を選択する際は、ご自身の状況や将来設計を考慮した上で、慎重に判断することが大切です。